ハアベの墓碑の文字

 日曜日。主日礼拝が終わって教会を出る際に、廣安先生から「墓碑が少しだけ綺麗になりましたよ」と言われ見直してみると、会堂を建て直す前の墓碑の状態から、随分と彫られている文字が見やすくなっています。廣安先生が墓碑を磨いて下さいました。

ハアべの墓碑

 英語と漢文の混合みたいになっているので、ひと目で読むことを諦めてしまいがちデスネ。

 さて、以前先生から伺ったことのある、聖書の聖句はどこにあるのでしょうか。探してみました。

 一番下にありました! 薄いので、私は今日初めて気が付きました。

聖書箇所部分

 左の方に十八章十節と見えるので、聖書箇所だなと当たりをつけます。その上の3文字は?

 マタイによる福音書は、マタイ伝とも称されて、漢字では馬太伝と表記されたものもあるようです。ここでは、伝が、傳と掘られています。

一番左に、 馬太傳 十八章十節 でしょうか。

 漢字で4文字が、4列並んでいます。漢字を紐解くと聖書が浮き上がってきます。正直いくつか漢字があやふやで、違うかもしれません。しかも横書きで恐縮ですが、


我語爾彼
之使在天
常覿我天
父之面也

 新共同訳では、この節は、
「これらの小さな者を一人でも軽んじないように気をつけなさい。言っておくが、彼らの天使たちは天でいつもわたしの天の父の御顔を仰いでいるのである。†」 

この、後段部分の「言っておくが」以下を漢字表記したものでしょう。

墓碑に、多くの情報が刻みつけられていて、当時のキャラハン先生は漢訳から日本語訳したものも使っていたのかなと想いを馳せます。
 どんなに小さく儚い者であろうと天国で神様と顔をあわせて出会う。という聖書が彫られているのですね。ここにあるのは墓碑のみでお墓ではなく、記念碑として保存しています。

 墓碑の足元には教会の信徒や子どもたちで今回の献堂を記念してストーンアートを手作りしたものが埋め込まれています。

 今回も筆者の付け焼き刃。中途半端ですみません。 ご興味おありの方、どうぞ見に来られてください。教会が閉まっていても見られます。